「虫くん」俺の人生を大きく変えた、高校時代の友達の話

以前やっていたブログで書いた記事ですが、以前コメントで復刻してほしいとの要望がありましたので、書き直してみたいと思います。

私の人生を大きく変えたとあるオタクのお話。

「虫くん」

これは私の高校時代のお話。

当時の私はというと、まぁいわゆるロクでも無い高校生でした。
高校にはバイク通学、帰りに公園でタバコ、夜は友達と遅くまで溜まる。まぁ典型的なポンコツというやつです。

将来の夢は特に無いけど、なんとなくバイクの整備士でいいやなんて思ってました。

そんな、典型的なゴミの路線を突き進んでいた私。

ある日、学校の別のクラスにいたオタクが目に入りました。

出会い

なんか妙に丸い顔。でかい鼻。強烈に細い、離れた目。

第一印象は

「虫がいる」でした。

なんか虫みたいな面白そうなのいるなぁ〜なんて見てたんですが、なんか本を読んでるんですね。興味本位で近づいていって後ろから覗き込んでみたところ、どうやらなにかのゲームの攻略本でした。

昔からゲームが好きで、モンスター図鑑系に弱い私は思わず声をかけました。

 

俺「何読んでるの?ちょっと見せて」

虫くん「・・・・いいよ。」

 

それが彼とのファーストコンタクトでした。

 

打ち解ける

たぶん、若干距離をおかれていたとおもいます。

そりゃ不良みたいなバカが突然近ずいてきて「本見せて」なんて言ってきたら警戒しますよね。でも当時の私は空気とか読め無いのでガンガン攻めます。

 

俺「え?なにこれゲーム?」

俺「モンスターめっちゃ多く無い?」

俺「え?これパソコンのゲームなの?」

俺「オンラインゲーム?マジで?どうやるの?」

 

もう興味津々で質問ラッシュ。休み時間のたびに押しかけてゲームの内容とかやり方を質問しまくってました。

そんなことを何度も続けていたためか、むこうも徐々に心を開いてくれまして

 

虫くん「いっしょにやってみる?」

 

と誘ってくれるまでになりました。
もちろん興味津々だったので二つ返事でお願いしましたよ。

まさかこの出来事が、このゲームが、のちの人生に影響してくるとは思いもしませんでしたが・・・。

 

虫くん人気者になる

突然変なゲームの本とかを机で読んだり、別のクラスのオタクっぽいのと長時間話すようになったためか、友達のいわゆるギャルと呼ばれるであろう女たちに聞かれました。

 

ギャル達「最近なにしてんの?あれ誰?」

俺「え?あの伝説の虫くん知らないの?」

ギャル達「なに虫くんってwまじウケルww」

 

マジウケたそうなので教えてあげました。
顔の特徴を総合し判断したところ、俺の中で虫くんという名前になったと。

そんなことを聞いたそいつらはまぁ、典型的なバカなので突撃しにいきましたよ。

虫くん虫くんギャーギャー騒がれながら質問攻めされてましたね。

そのせいで彼は無事、学校の学年全体から「虫くん」と呼ばれるようになり、ずっと一人で座ってゲームの攻略本を読んでた生活から突如、ギャルとヤンキーに囲まれる生活に。

ぱっと見楽しそうに見えましたが、もしかしたら恨まれていたかもしれない。

 

なんか昔からオタクのお母さんに感謝されることがおおいんですよ。

「後藤くんのおかげで息子が外に出るようになった、これからも遊んであげてね」みたいな激しくヘビーなことをよく言われてました。

タバコ吸うようになって、バイクも乗るようになって。

「あんな友達と付き合いやめろ!」と言われそうな状況にもかかわらず、なぜか感謝されてました。

あの当時は、なにか隠れたパワーがあったのでしょうか。もう今はない・・・。

 

オンラインゲームと出会う

虫くんに教えてもらったゲーム。

それは当時ではかなり珍しい「オンラインゲーム」というものでした。

 

俺「オンラインゲームってなに?」

虫くん「全世界の人たちとリアルタイムに一緒にプレイできるゲームだよ」

俺「ま、マジ!?」

 

もうそれを聞いたときの衝撃とトキメキ、今でも忘れませんよ。
マルチプレイ4人とか8人でもものすごいと思ってたのに、それをぶっ飛んで世界中の人と同時にプレイできるなんて夢の話かと思いました。

速攻でプレイする方法を聞いてその日に買いに言ったのを覚えてます。

 

オンラインゲームに熱中

もう人間が変わったかのように熱中しました。

毎日のように友達とバイクで溜まっていた人間がまっすぐ家に帰り、着替える前にパソコンの電源を入れてました。

そのあとは速攻で虫くんに電話してゲーム内で落ち合い、いろいろ教えてもらいながら飯の時間以外ずっと一緒にプレイしてました。

というか虫くんよりプレイしてましたね。

一人で黙々とスキルをあげ、疲れたら街に戻って人の会話を聞いたりしてました。箱に鍵かけて「中にいいアイテム入ってるよ〜100万円」などと行商して詐欺してたりしましたね。

このゲーム本当にロールプレイング推奨なので、詐欺も含めてゲームの世界の出来事として運営は対応してくれませんでした。今みたいに暴言とか詐欺とかでBANされるようなゲームじゃなかったんですね。

でも逆にこの状況だからこその全てがリアルで、モラルある善人もいれば、わたしのように詐欺したりPvPで倒した相手に暴言吐いたりする極悪人でも有名人としてファンが付いてたり。本当に現実と同じくいろいろな人がいる空間が出来上がってました。

今のオンラインゲームよりも、キャラクターひとりひとりがちゃんとした人間と感じられることが多かったんですね。

 

ギルド入隊

主要都市を散歩していたある日、突然3人くらいに声をかけられました。

 

???「こんにちわ!何か困ってたら聞いてください!ギルドとか探してませんか?」

俺「ギルドってなんですか?」

 

ギルドとは、自分たちで作れるグループみたいな感じですね。
なんでも興味津々な高校生だった私は二つ返事で入れてもらいました。

このギルドに入隊したのも人生のターニングポイントだったと思います。

 

そのギルドは20人ほどメンバーがいたのですが、わりと年齢層が高めで、30代前後から40代まで幅広くいました。

このギルドのイベントというか、毎日恒例になっていたのが「毎日夜9時にギルドハウスに集まって雑談」でした。

これがめちゃくちゃ楽しい。

高校生でパソコンをいじることすらしなかった人間が、パソコンばりばりでいろいろな情報をもっている大人達の話を聞けるなんて楽しいに決まってますよね。

普通にパソコンの前で爆笑してたり、毎日家に帰ってゲームをするのがめちゃくちゃ楽しくなってました。

 

しかし、その人達とゲーム内で会話をするため避けては通れ無い道

「チャットをしなくてはならない」

チャットする為には

「タイピングをしなくてはならない」

 

バイク乗ってタバコ吸って外で溜まってた人間ができると思いますか?

 

 

 

 

 

できるんです。

 

 

 

 

もうね、おそろしい速度で上達していきましたよ。人間って本当に自分で必要になると必死でやるし、ちゃんと頭に入ってくるんですよね。

パソコンすらほとんど触らなかった人間が数ヶ月でブラインドタッチできるようになってましたよ。

それどころか、よりよい環境でプレイするためにパソコンの情報をいろいろ仕入れるようになり、機械にめちゃくちゃ強くなりました。

ふと気がつくと、少し前の自分とは大きく変わっていましたね。

 

将来の夢

パソコンが使えるようになり、タイピングができるようになったことであることを思い出しました。

将来の夢

小学生の頃、たしかにこう書いたのを覚えています。

「僕は将来、デザイナーになっているか、河川敷の下にダンボールで暮らしているかのどちらかでしょう」

小さい頃から絵を描くのが好きで、将来はデザイナーになりたいという夢を思い出したんですね。

なんで忘れていたのかというと、デザイナーになるためにはパソコンとかタイピングとか、そこらへんの機械に詳しくならないといけないという情報が入り、そんなの俺には無理だってことで諦めて忘れてしまったんですね。

そこが解決した今、脳が昔の記憶を呼び覚ましたのでしょう。

ここで漠然と考えていた「なんとなくバイクの整備士になる」という将来構想が「デザイナーになる」に変わりました。

 

虫くんとの別れ

ゲーム内で友達ができると同時に、虫くんとは疎遠になっていきました。向こうから声かけてくることってあまりなかったので、まぁ仕方ないっちゃ仕方ないですよね。

学校ではたまにしゃべるものの、一緒に遊ぶ時間はほとんどなくなりました。

そんなある日・・・

 

俺、退学になる。

 

退学になってしまいました・・・・・。

バイク通学とタバコのコンボですね。教師も学校側を説得してくれて、友達もみんなで職員室に行ってくれたみたいなのですが、ダメなもんはダメでした。

いい出来事ではないですが、人生を悔い改めるきっかけになりましたね。

 

もちろん学校を変わることとなり、虫くんとはここで完全にお別れとなりました。

気が付いた頃には連絡先すら知ら無いじょうたいでしたね。ゲーム内にもまったく顔を出さなかったので彼のゲーム内の家で何日か待ってみたのですが、彼は姿を見せませんでした。

 

今、デザイナーです

この高校時代に起こった虫くんの話。

彼と出会わなければ私はパソコンに詳しくなることも、タイピングを覚えることも、デザイナーを目指すこともなかったでしょう。

今頃、自分のやりたくない仕事を転々とした結果、ニートでちゃらんぽらんだった可能性だって十分あります。

それが彼にもらったきっかけのおかげで今、自分がなりたかったデザイナーという職業についています。

今どこで何をしているかわからないけど、もしかしたらここを見ててくれるかもしれ無い。

なので最後に伝えたかった言葉を残しておきます。

 

 

 

 

「虫みたいな顔に生まれてきてくれて、ありがとう」

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