毎度お世話になっております。
「あなたの不幸のそばにいたい」
後藤です。
本日は私後藤が15年前、道徳心やモラルという言葉に全く興味がなかった高校生時代、ウルティマオンラインというゲームの世界で詐欺を働いていた時の話をさせていただきましょう。
今のネトゲでは考えられないでしょうが、当時のオンラインゲームは無法地帯。詐欺もロールプレイングの一部と運営が解釈しており、一切罰せられることはありませんでした。
それどころか詐欺プレイを紹介しているブログはものすごい人気で、プレイヤーも騙される方が悪いスタンスの人が多かったんです。
「騙す方も騙される方も、それを許す人も許さない人も、全て世界の一部でロールプレイング」という素晴らしい世界でプレイしておりました。
そんな人のリアルな血が通った世界で、私が行った詐欺プレイを今回ご紹介させていただきます。
いくつかあるのですが、とりあえず最初ということで、軽めのやつから行きましょう。
詐欺に目覚める
ゲームを始めて数ヶ月。まだキャラクターも成熟しておらず稼ぎ口が少ない。
アースエレメンタル、通称「土エレ」と呼ばれる雑魚モンスターをひたすら倒してゴールドと鉱石を集め、それを自宅に設置したベンダーや行商で売りあるく日々をしておりました。
もうそれはゲームというより労働。
忍耐力が無くセッカチな高校生に耐えられるはずもありません。
そこでない頭を振り絞って考え付いたのが・・・・・
後藤:
金を持ってる人に貰えばよくね?w
そう、金を持っている人を騙して貰えばいいという、単純な答えにたどり着いてしまいまったのです。
そこにモラルや道徳心という文字は全く無く、私利私欲のために暴走するモンスターと化していました。
作戦を練る
さすが悪知恵の働く高校生の私と言ったところでしょうか、特に悩む暇もなく一瞬で思いついきました。
題して
「鍵付きボックスくじ引き詐欺」
ボックスの中にゴミを詰め込み、そこに鍵をかけて「レアアイテムが複数入っている」と歌い売ります。
箱に鍵をかけるともちろん鍵なしでは開かず、取引画面でも中身を確認することができません。
そしてその箱を開けるには、地面に置いてオノなどで破壊するしかないので、一度その場から人気のない場所に移動しなくてはならなくなり、逃走時間を稼ぐことができます。
今考えると、すさまじく安直で誰も引っかかりそうにない作戦ですが、当時の私は本気でこれをやっていました。
作戦決行
さていよいよ作戦開始です。ウルティマオンライの世界で当時もっとも人が集まっていた場所、ブリテインという街の銀行前、通称「ブリ銀」と呼ばれる場所で詐欺行商開始です。
乗り物のペットや、消耗品などを行商している人がたくさんいるので、その中に紛れます。

AF(レア装備)が必ず複数入ってるランダムボックス売りますww 1000K(100万円)www

残りあと一箱www 売れたらおしまいwww
その当時では100万Gというとなかなか稼ぐのが大変な金額でした。もちろん箱は最初から1個しか作っていません。
そんなことを叫びながら30分ほどたったころ、3人組がどこからともなくやってきて、しばらくするとそのうち一人が話しかけてきました。

もうウンチ漏れそうだからそろそろやめるかもww 買わなくていいノォ?ww
あ、あの。こんばんは。
カモキターwwwwww

今晩っす^^最後の一個っす!買いますか?
はい。あの、本当にレアアイテム複数入ってるんですか?

はいもちろんです。自分で仕入れてきてるので安く売れるんですw 重量で確認してみてください。ちゃんと入ってるのでw
重たい岩がナァ!!!
岩やそこらへんの雑魚がドロップしたゴミが入ってます。
じゃぁ買います。100万G小切手で。

毎度ありがとうございまぁあぁあああすww
この時、連れの女性と思われる二人が「本当買うの?大丈夫?」と言ってましたが、見栄をはりたかったのか獲物は「まぁ金余裕あるし大丈夫よ」とカッコつけていました。
助かった。
そして無事取引が成立。
獲物は箱を開封するために一旦街から移動していきました。
その瞬間、逃亡!!!!
見事ゴミを100万Gで売ることに成功しました。
その後キャラを変えてブリ銀に戻ってみると、先ほどの獲物が「100万詐欺られた!誰かあいつ知ってる人いないか?」とブチギレながら聞き込みを行っていました。
つまり
いかがでしたでしょうか。
最近のゲームでは考えられないですが、これを本当に運営がロールプレイングと位置付けていました。
問い合わせても「ゲーム内で起こったトラブルは自分たちで解決してください」としか言われません。
本当にリアルな世界でした。だからこそ面白かった。
さて今回は軽めのボックス詐欺をご紹介しました。
次回はそうだな、ギルドに加入して打ち解け、その後みんなが狩を終えて帰ってきたタイミングで高額アイテムのスクロールを持ち逃げした話をご紹介したいと思います。
それではまたお会いしましょう。
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